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2008年03月26日

柔遠駅 じゅうえんえき(琉球館)

中国福州におかれた琉球館。進貢廠とともに福建市舶提挙司の付属機関として設立。進貢廠は貢ものを一時預かる場所、柔遠駅は琉球の進貢使一行が宿泊する場所である。1469年(成化5)福建市舶提挙司が、従来の泉州から福州省域に移ったとき、柔遠駅は城外東南の水部門外の地に建てられた。城外に設けるのは、進貢してくる外国人に省城内部をうかがわせないための昔からのしきたりという。進貢船が入港すると市舶司の役人の荷物点検があり、それが終わると、貢物その他は進貢廠あずけ、一行は柔遠駅でくつろぎ、長期滞在をする。宿泊のための庁舎は、前庁・後庁二門両辺の臥房(寝所)などがあり、別に把門官軍士の臥房がある。また城内に天妃および土地神の廟もあった。柔遠駅ははじめ庁舎として設けられたが、のちには琉球館の名が示すように琉球人が独占使用する宿館となった。明治の廃藩置県以後は存在意義もなくなり、琉球館と呼ばれ、福州在住の琉球人のクラブのようになった。現在その建物はない―>福建市舶司

-沖縄大百科事典から引用ー


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