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2011年04月14日

うちなー口、ありんくりん2

うちナー口での『心』、『心情』の表現
『心』は『肝(ちむ)』で表すことが多い。
うちなー口の『肝(ちむ)』の方が表現方法が多いきがします。

心苦しい=(ちむぐりさん) 直訳は『肝苦しい』
心が痛い=(ちむやむん) 直訳は『肝痛い』
ドキドキする=(ちむどぅんどぅんすっさー) 直訳は『肝がドキドキする』
心持ちの良い人=(ちむぬゆたさるちゅやん) 直訳は『肝の良い人』
心晴々と=(ちむはりばりーとぅ) 直訳は『肝晴々と』
心清らかな人(ちむじゅらさん ちゅ)  直訳は『肝の清らかな人』
肝に銘じておく=(ちむにすみてぃ) 直訳は『肝に染めて』 
           (ちむにとぅみてぃ) 直訳は『肝に止め置いて』
肝を潰す、肝を冷やす=(ちむうどぅるぅかち) 直訳は『肝が驚いた』 かな?
気が晴れた、満足した=(ちむふじゃん) 直訳は『肝が落ち着いた』 かな?
気があせる=(ちむあしがち) 直訳は『肝があせる』 
胸騒ぎがする=(ちむさーさーすん) 直訳は『肝がざわざわする』

うちなー口で、短文で情緒あることばも大和口でいうと長文になる場合がよくあります。
例えば即興で琉歌を作りました(字余り)

  さとぅ    うむ     ちむ ちむ      わみ    く        ちむ      
  里がくとぅ思てぃ 肝ん肝ならん我身ぬ 焦がりゆる肝や いちゃがすら。

 訳すると
  『里主(お慕いする若お侍)のことを思うと、気持ちの高ぶりを自分でもどうしようもなく
  どんどん恋焦がれていってしまう。この気持ちをいったいどうすればいいの』 

  とこんな具合いになろうかと思います。
  肝ん肝ならんの表現がうちなー口ならではの表現で
  6文字ですが、思いの深さが伺いしれます。
  直訳すると『心が心でない』になりますが、それでは情緒がない。


最近よく耳にするうちなー口で『ちゅらさん』があります。
この『ちゅらさん』の言葉で、大和口の二つの言葉を表現できます。

美しい=ちゅらさん
清らか=ちゅらさん


 あの人とっても美人だね=あぬぅちゅ いっぺー ちゅらさんやー
                =あぬぅちゅ いっぺー ちゅらかーぎやんやー

 ここの景色とても美しい=くまぬぅ ちーしち いっぺー ちゅらさん


 この湧き水澄んでてきれい=くぬぅ わちみじ しーりてぃ ちゅらさん


 あの人気持ちの清い人だ=あぬぅちゅ しむちぬ ちゅらさん ちゅやん


 あの人顔形、姿が美しい=あぬぅちゅ かーぎしがたぬぅ ちゅらさん
                

 


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Posted by ひーじゃー at 12:49│Comments(1)掲示板等
この記事へのコメント
更新しましたね
がんばって下さい。

島言葉を絶やしてはいけないと思い、ガイドの時は琉歌を意識して使うようにしています。

又、去年の沖縄県島言葉大会に、浦添代表で、不肖私が出場しました。
それは、順位を決めるものではなかったが、ケーブルテレビで何回か放送されたらしく、ときどき上手だったと、褒められるとまんざらでもありません。

家でも、なるべく島言葉を使うようにしています。

私のブログ、おきに入りにいれてもらってありがとうございました。

鄭氏会のブログは毎日覗いています。変化が有るときは嬉しいです

お互いがんばりましょう。
Posted by まーまでぃん歴史ガイド at 2011年04月14日 19:50
 
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